2005年07月04日

さらば長嶋茂雄

昨年脳梗塞に倒れた長嶋茂雄・元巨人監督が、東京ドームに観戦に訪れた昨夜の巨人−広島戦、中継した日本テレビの視聴率は13.5%だったそうだ。近頃巨人戦の中継が10%割れが続く中にあってはそれなりの数字かも知れぬが、巨人を抱える讀賣グループのみならず、各局、各紙総動員して煽ったわりには、物足りないとしか言えない。昨日の中継はひどかった、まるで畏きあたりが球場に訪れたかのような演出、巨人の選手が長嶋氏の陣取るバルコニー席に向かって最敬礼したり、試合そっちのけで思い出話。喩えは悪いが追悼番組のような趣で、とてもじゃないが野球中継の名には値しなかった。その試合で広島に敗れた巨人を、道化と言わずして何と言おうか。昼間はニッポン放送で横浜−阪神戦のラジオ中継を聴いていたのだが、全く脈絡なく「30分に1回の長嶋情報」と称してドームの人出がどうだの、取材陣も近づけないからどうだの、その間肝心の中継試合はほったらかしである。挙句巨人ファンと称する歌手だかタレントだかと長々と長嶋話、試合大詰めで競馬中継という体たらく、いやはやひどいものである。
数年前から「巨人戦中継」はジリ貧となり、テレビ関係者は様々な工夫をして視聴率アップを図ってきたが、長期低落傾向に歯止めがかからない。およそ野球に興味無さそうな三文アイドルを引っ張り出したり、多額の賞金つきのクイズをやったり、それは涙ぐましいほどではあったが、何の効果も無かった。それはそうだろう、「巨人戦」というコンテンツそのものが陳腐化してしまったのだから。思えば巨人というチームがおかしくなったのは、長嶋氏が監督に就任してからである。それまでの巨人は、生え抜きの選手を育成しながら強さを保っていたのだが、長嶋氏が引退して以降、世代交代に失敗し急速に戦力が下がった。その間もドラフトでは有望な若手が入団していたのだが、空白を埋めるため他球団から戦力を移入する方針を採った。それがため若い選手はいっこうに育たなくなり、それによってますます戦力の移入を進めるという悪循環に陥ったのである。ここで渡辺恒雄氏がオーナー(現球団会長)に就任し、資金面で長嶋氏をバックアップして、ついには必要があろうと無かろうとFAやドラフトにおいて金で何とかなる選手は皆取っておけという異常な姿になったのである。それは古くからの巨人ファンにさえ反発を買い、まして他球団のファンからは侮蔑の対象でしか無くなったのである。
この事を知ってか知らずか、テレビ局は相変わらず巨人一辺倒の偏向中継。グループの日本テレビはまだ理解できるが、他局もそれに追随するのはどうした事か。テレビ朝日などは、控でベンチにいる某選手を「○○カメラ」などと称して、ヤクザ紛いの風貌をお茶の間に晒しているのだから始末が悪い。野球知識の乏しいアナウンサーが中継を担当し、デーブ大久保氏に代表される三流以下の選手が非才を恥じることなく解説し、相手チームの攻撃時はCMや雑談で埋め、カメラは打球をロクに追えず、試合がダラダラ長いお陰で中継は尻切れトンボ。こんな地上波の中継を誰が見るんだろうか。今はNHK-BSやCSで好きなチームの試合を完全中継で見ることが出来る。昔のように、「巨人戦しかやっていないから巨人ファン」という人はもう居ないのである。おまけに巨人というチーム自体に魅力が無い、これで視聴率を上げようとしても無理な相談である。
球場への観客動員では、ホーム、ビジターでも既に巨人は阪神の後塵を拝するようになった。1試合1億円と言われる巨人戦の放映権料が下落すれば、阪神も含めて各球団の経営の根幹を揺るがす事態になるのは間違いない。球界が、メディアが巨人依存体質から脱却し、魅力あるチーム作り、魅力あるスポーツエンターテイメントを構築する事ができなければ、日本プロ野球に未来はない。
長嶋氏には大変ご苦労ながら、この事実を関係者に思い知らせる役割を果たしてもらった。今後は静かに療養とリハビリに努めて頂きたいものである。
posted by 虎縞ぱんつ at 22:16| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | NPB | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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